新球どうなの?
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新球情報・臼井へのメールから(1) 神戸の審判員です。何時も楽しみながら更新を覗いております。 新球の情報を興味深く拝見いたしておりますが、来年からはボールメーカーの都合でスタートを強いられるというのに各軟式の野球連盟などの対応などどうなのでしょう? 私は良い意味で面白くなるに違いないと思っております。打球の判定にゴーアウトする場面も増しアンパイヤーのフォーメーションの面白さも増える事と思います。 選手にとっても今までと違い攻守に於いて技量の違いがはっきりする事でしょう。色々臼井様のページで勉強させて頂いておりますので、今後とも宜しくお願いいたします。
臼井さんは木製バットが激しく折れた話をされていましたが、うちのチームでも普通の投球を打った金属バット(もちろん公認バット)が凹んでしまったことがありました。 都内のグランドは、多数面グランドも多く、フェンスも高くはないですし、住宅街にある場合もあります。グランド内はもとより、グランド外の人や車や家屋に損害を与える可能性が非常に高くなります。投手としても、ヘルメットを着用していない選手に投げるのはちょっと恐ろしいです。 小さい子から年配の人まで、野球を気軽に楽しめるための「新球ボール」ではないと思います。来期以降、日本のどこかで必ず大問題が起きるのでは、と、そんな話がチーム内でも出ました。 来期、サタデーではどのように扱うのか、他のチームや審判の間でどのような意見が出ているのか、今後も何かありましたらぜひHPへのUPをお願いいたします。私どものリーグでも参考にさせてください。 http://www.terra.dti.ne.jp/~j-usui/saturday/chokkyuu/2005/05-010.html 臼井 淳一 練習試合でチームから新球を渡されました。この両チームは初心者がほとんどです。聞くところによりますとボールは新球しか売っていなかったそうです。両チームともヘルメットなし。プロテクター、レガーズなし。 いろいろ「注意」して試合に入りました。両投手とも早い球を投げないので当たっての怪我は心配はしていませんでした。 私も審判プロテクターは「軟式用」をあえて使用してみました。いきなりファールチップが胸に当たりました。あまりの痛さに肋骨が折れたかなと思いました。もう審判プロテクターは「軟式用」は使わないことにします。 次に捕手の胸にファールチップが当たりました。捕手はうずくまり、しばらく呼吸を整えていました。やはり足に当たった時には捕手は悲鳴をあげていました。 二塁手がゴロをグラブではじき、顔にボールを当てました。このレベルでは鋭い当たりは多くありません。しかし新球はバットの芯でとらえますと打球にスピードがつきます。ゴロを処理するのにも技術が求められます。顔に打球を当てた二塁手はあまりの「痛さ」にタイムです。 また、捕手からの送球が走者の頭に当たりました。ヘルメットをしていないのは危険です。頭だけは「鍛えよう」がないのです。走者でもヘルメットは必要です。(軟連大会では着用しています) 都営のグランドは整備が行き届いていません。砂をやたらに入れてそのままで試合をします。ワンバンドが打球・送球とも大きく変化してしまいます。 砧公園野球場B面などは「砂浜野球」です。打球・送球とも砂に埋まってしまいます。これでは野球になりません。 新球での外野からの「ワンバンド・バックホーム」はホームベース手前で大きく変化をしましてベンチに入りました。旧球ではこのように大きく変化はしません。その前に打球・送球が「死んで」しまうのです。 新球を使用しての試合は整備されていないグランドは要注意です。また、グランド整備には念入りにする必要があります。 「飛ぶバット」と「金属バット」を注意深く観察しますと、どちらも新球では飛距離は変わりません。あえて言わせていただければ金属バットの方が打球音は硬球を打ったように「カーン」という音がして、打者は気持ちがいいのではないかと思います。 いずれにしても「飛ぶバット」を新たに購入する必要がありません。(メーカーから怒られるかな。笑い) 新球への移行は野球が楽しくなる反面、これからいろいろな問題が起こるのではないでしょうか。 「レベルが高い試合(社会人の全国大会・天皇賜杯)に点が入らず面白くない」、などの理由だけでボールを変更していいのでしょうか。大いに疑問が残ると思います。 (2005年11月1日) |