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新球は軟式野球の改革 [投稿 臼井淳一]


 8月27日、28日とで「新球」で3試合の審判をやりました。その感想を書いてみます。

 特に、内野・外野守備の対応は全く違ってきます。いきなり新球で公式戦を行ないますと、実力が伯仲したチームであれば、新球に慣れたチームが勝つでしょう。

 新球は飛ぶといわれていますが、ホップフライは今までと変わりありません。ライナー性フライは、今までは下がってワンバンドで捕球しましたが、逆に伸びてきますので、キャッチしやすいです。フライについては上がった角度にもよりますが、捕球体勢に入ってから、打球がもうひと伸びしてきます。狭いグランドでの野球はつまらなくなります。

 また、内野ゴロは打球が早いです。とくに叩きつけるバッティングをされますと、打球は今まで以上に大きく弾みます。後ろに下がって捕球する守備では確実に内野を抜かれます。硬式野球経験者は早い打球を処理するのには有利かもしれません。

 デットボールについては、ふだん痛がらない選手が「悲鳴」を上げていました。練習試合でもヘルメットは必要。また、昨日別の試合でイニングの合間に捕手から2塁への送球が投手の耳にまともに当たりました。幸い「旧球」でしたので大事に至りませんでしたが、新球でしたら「ピポー・ピポー」を呼んだでしょう。いずれにせよ「緊張」をもって新球には対応しませんと思わぬ事故に遭います。

 試合中に汚れたボールを拭くのに、今までは場合によっては洗って、拭いて審判に渡していましたが、新球は濡れたタオルで簡単に泥が落ちます。また、バックネットに当たっても「傷」がつきにくくなりました。練習試合では2回〜3回は使えると思います。

 投手からは「球が浮いて投げづらい。慣れるのに時間がかかる」また「今までのボールより滑らない。手にぴったり吸い付く感じで投げやすい」という感想を聞きました。

 A監督の話「新球は草野球・素人野球では無理です。新球用のルールが必要?例えば捕手はレガーズつける。打者はヘルメットをつけると。ボールメーカーは書き込むべきだ」

 B監督の話「うちは軟連の大会に出ていないので、今までの安い検定落ちボールを買い占めようか」(笑い) と言っていました。

 いずれにせよ「軟式野球の改革」になると思います。

(2005年9月1日)



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