2004年11月1日
首都圏サタデーリーグ役員会一同
【 趣 意 】
今季は途中脱退や試合消化不良のチームが相次ぎました。役員会では、リーグのあり方を見つめ直すために様々な議論を尽くし、その結果、本リーグの抜本的な改革を行うことを決定しました。
まず役員会では、リーグ戦の基本について考えました。開幕からの足並みを揃えた試合消化、および全試合消化が実現できなければリーグ戦の面白みが半減してしまいます。プロ野球や大相撲は足並みがそろっているから星取り勘定が面白いように、今日こちらが勝って明日あそこが負ければ順位が上がるな、あの選手よりもヒットを1本多く打てば首位打者だ、と楽しめるところがリーグ戦の醍醐味なのです。
毎週の他チームの勝敗結果や記録が気になる……これがリーグ戦の面白さであり、そもそもそういう事をやりたいがために、サタデーリーグは作られたのです。そのためには全チームが開幕から毎月同程度の試合数をまんべんなく消化すること。これができるチームのみでリーグを「再結成」するものとします。
本リーグへの参加資格は、野球の実力云々よりも「いつでも試合ができるチームであること」が大前提です。さらに必要な項目は以下のとおりです。
1.途中脱退の可能性が低いこと(注1)
2.グラウンドを確保できること
3.人数を確保できること
4.常時連絡が取れること
5.対戦可否の意思表示が早いこと
6.リーグへの貢献を考えていること(注2)
7.マナーができていること(注3)
8.フェアな精神であること(注3)
以上の項目の一つが欠けただけでも、他者(リーグ内外のチーム及び関係者)に、大なり小なりの迷惑がかかってしまいます。
(注1)どんなチームにも運営が行き詰まり、活動できなくなる可能性はありますの
以下のような対応をとれることが望まれます。
・チームの取りまとめ役がいなくなる
→チーム運営をフォローできるサブリーダーやメンバーがいること
・メンバーの大半が参加できなくなる
→助っ人や隠れメンバーなどの人材・人脈を持っている
・チーム内が分裂
→リーダーの資質に依存するが、メンバー全員がリーグ加盟への強い責任感を持っていること。
(注2)どうやったらもっと面白くなるか、やり易くなるかなどの提案をする、問題点を提議するなど、リーグ全体の様々な面での向上に、前向きな協力を惜しまないこと。
(注3)ゲームやプレーそのものに限らず、リーグ参加への取り組み方にもマナーやフェア精神が備わっていなければならない。
「野球をやりたい」というだけならだれにでもできますが、リーグに加盟するならばそれなりの責任を果たさなければなりません。上記1から8までのすべて条件を踏まえたチームのみでリーグ戦ができたら、どんなに楽しいことでしょうか。
今回の改革の目的は「所属チームを厳選する」ことです。現在加盟しているチームは、リーグが頭を下げて無理に入ってもらった訳ではありません。「リーグに入りたいのですが」「では、とりあえず入ってみてください」このような感じだったはずです。リーグへの参加資格があるのかないのか、参加前ではよくわからないですから…「とりあえず入ってもらう」というのは、「ためしに」という意味です。しかし「お試し期間」はもうとっくに過ぎています。
リーグに加盟したらどのように振る舞ったらよいのか、自然に理解できているチームとそうではないチームに、ある程度分かれているのがわかると思います。リーグに加盟していることがふさわしいかどうか、その見極め方は前述したとおりです。
【改 革 案】
●来季2005年度に限り1リーグ11チームの3部制とする
●2006年度からは1リーグ6チームに戻す。何部までの編成になるかは未定
では、なぜ来季を3部11チーム制にするのか、またなぜ2006年度から6チーム制に戻すのか。3部制にしたからといって、問題が解決するのか。以下に、3部制にする理由を列挙します。
(1)本来であれば、各部の枠を取り払い、引き続きリーグ参加を希望するすべてのチームが総当たりで対戦し、お互いに「リーグ加盟にふさわしい運営」をできるチームかどうかを、全チーム間で確認することが理想です。しかし、それでは各チームが年間30試合以上をこなさなければなりませんので、現実的に無理があります。
したがって、現状の年間10試合程度が程よい試合数と考えた場合、11チーム単位で総当たり戦を行う3部制とするしかありません。
(2)1部11チーム制になると、1部6チーム制よりも各チームの運営が大変になります。今までは5チームを相手にしていればよかったものが、倍になるからです。各チームにはそれぞれ確保できるグラウンドや試合を行える曜日、時間帯などの制約があります。それにどのように対応して対戦をこなしていくのか、それが一つの試金石になります(11チーム3部制には、交流チームが増えるというメリットもある)。
どのような状況下でも、全試合をあっさり消化できてしまうようなチームであれば、リーグに加盟できる資格の一つがあるものと考えます。
(3)今回のような大きな改革を好意的に受け入れられるチームであることも資格の一つです。リーグスタッフは、このままではいけない、リーグをもっと良くしよう、良くするためにはどうしたらよいかと毎日毎日一生懸命知恵を絞って今回の改革案を考え出しました。「この改革は決して参加チームを困らせようとしてやっているわけではなく、良心を持った上での改善策である」と、快く理解できるチームに参加資格があります。
(4)ここ1〜2年の間に、「1部はリーグの顔である」という考え方がリーグ全体に浸透してきました。しかし、現在下部に所属しているチームにも、1部チームに劣らないしっかりとした姿勢と野球の実力を備えたチームがあると見受けられます。3部制にすることで、各チームの力量がより測り易くなるため、「1部はすべてにおいてリーグ最高・最強の6チーム」にするという、今までの制度では短期間での実現が難しかった構想が、再来年にはほぼ実現可能となります。
* *
これらの理由によって現在リーグが抱える問題点がクリアされ、なおかつ新たな利点も生まれると考え、来季は3部制とすることにいたしました。2006年度は、生き残った(リーグ参加資格のある)チームのみで再度リーグの再編成を行い、今季(2004年度)までと同様の6チーム制とします。その際は残留できたチームの数により、リーグの部数が決められることになります。今回の改革は、本リーグの5年、10年先の繁栄を見据えてのこと理解していただければ幸いです。
各チームには、以上の事柄をすべて踏まえていただいた上で、来季の参加をお願いしたいと存じます。 以上
なお、上記の改革に伴い、来季に向けて検討が必要になる項目を列挙します(抜粋)。また、これら以外にも数十件の規約の見直しを行います。
★来季の1〜3部付けは12月第1週の役員会(スタッフ会議に改称)で決定する。
★全試合消化(途中脱退チームとの対戦除く)しなければ当該シーズンのチーム成績はナシ。
★全試合消化が前提のため、現在のポイント制から勝率制へ移行する。
★公認球としてのマルエスボール採用は多数決で決定する(ただし、マルエスを購入しないと賞品が減るというデメリットがあります)。
★月1回程度、各チームは監督談話を掲示板に載せる(ゲームの感想、他大会や交流試合の出場結果、その他の情報、チームやメンバー紹介など何でも可)。
★全試合を消化したチームはシーズンの総括を掲示板に載せる。
★チームの窓口(連絡)担当者は、よほどの事情がない限りシーズン中に変えないこと。
★来季のサマーサスピシオン出場チームは公募とする。
★来季の審判手配は1部優先。2部以下は審判手配できないこともある(状況によって手配可能と不可能の場合があります)。
・サタデーからの審判手配は地域限定にする。遠隔地の場合は他協会所属の審判に依頼するか攻撃側審判制を採用する(攻撃側審判を認める規則は来季も続行する)。
・サタデー審判団を派遣できる地域は神奈川県川崎市、横浜市鶴見区のみ。東京都は大田区、世田谷区、品川区に隣接する各区・市とする。(特に土曜の遠隔地の派遣は困難。但し審判部に余裕のある時には派遣します)
・来季に限り審判2人制は廃止する。
★新規参入チームは活動地域を限定し、チーム成績などを載せたホームページを持っていること。
★来季もリーグに参加するかどうかのアンケートを取る(その後に3部制の発表をするがなんら異義を唱えないことが残留の条件となる)。
●来季、リーグに参加するか意思があるかどうかを2004年11月30日までに事務局(臼井会長)まで連絡をする。連絡のないチームは退会とみなします。
(2004年11月2日) |