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捕球した野手がスタンド内に落ちた[最近の投稿から掲載]


捕球した野手がスタンド内に落ちたら 投稿者:鰻田社会科雄 投稿日:5月11日(火)

 はじめまして。鰻田と申します。野球漫画の大家・水島某氏のマンガには、ホームラン性の打球を外野手がフェンスによじ登って好捕、しかし野手の体がスタンドに落ち、判定はホームラン! というシーンが再三登場します。これは誤りで、実際にはこの場合は打者はアウトであると聞いています。ここで質問です。
 ・根拠となる野球規則は何で、どのように書かれているか教えてください。(水島信者の方と水掛け論争になってしまいますので)
 ・落下の衝撃で野手が落球した場合、フェンスの陰で審判からは見えません。とっさに拾って「捕った!」と主張してもわからないわけです。従ってルール上はアウトでも(現実にはほとんどあり得ない場面ですが)実際には審判はホームランと判定するのではないか、そう判定されたら覆らないのではないか…という意見もあるようです。どう考えるべきでしょうか。
 ・内野フェンス際のファールボールを野手が好捕、しかし体がスタンドに転落、落球はしていない、という場合はどうなのでしょうか。アウトでしょうか、ファールでしょうか。



re.捕球した野手がスタンド内に落ちたら 投稿者:風使い 投稿日:5月11日(火)

>根拠となる野球規則は何で、どのように書かれているか教えてください。
はっきりは書かれていません。基本となるのはこれです。
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野手または捕手が、正規に捕球した後、スタンド、観衆、またはダッグアウトの中に倒れ込んだり、あるいはダッグアウトの中で捕球した後倒れた場合、ボールデッドとなり、走者は安全に一個の進塁が許される。公認野球規則7・04(c)【原注】
**********************************************
この条文から「正規に捕球した後」だったらアウトだと解釈できますが「正規に捕球した後」をどう解釈するかで判定も変わってくるように思います。「捕球した際に死に体だったらホームラン」という意見をよく聞きます。
なお、「捕球の際、体が半分以上残っているかどうか」がルール委員の判断基準、という情報をどこかで読んだ記憶もありますが、あいまいな記憶です。ともかくも審判の判断に負うところが大きい点は、事実のように思います。
>アウトでしょうか、ファールでしょうか。
上の条文では、フェア飛球もファウル飛球も同じことでしょう。



満塁でのスクイズでのフォースプレイ 投稿者:鰻田社会科雄 投稿日:5月15日

 風使いさん、ありがとうございます。なるほど、「正規に捕球した後」ならアウト、そうでなければホームランですか。ということは、水島氏のマンガも、描写によっては誤りではないわけですね。
 もう一つ疑問があります。どなたかご回答願います。
 一死満塁でスクイズ。フォースプレイですから、守備側は三塁走者より先にホームベースに触れればアウトです。
 打者はウエストされた球をバント。ピッチャーは前進してこの球を拾い、ヘッドスラディングでホームベースにタッチに行きました。ピッチャーの手は完全にホームベースの上を被ってしまいました。
 タイミング的にはセーフになるはずだったのですが、走者はピッチャーの動きを見て、「このままではピッチャーの手を踏んづけてしまう!」と思ってついスピードをゆるめてしまいました。また、ピッチャーの手を避けようとしてホームベースをスレスレで踏みませんでした。
 さて、フォースアウトでしょうか。走塁妨害でセーフでしょうか。



5%の裁定 投稿者:臼井淳一 投稿日:5月16日(日)21時37分8秒

 先日の「2人制審判講習会」で、平林 岳講師がこんなことを言いました「野球の試合の流れの中で95%は審判員はいりません。けれど5%が必要なのです。その5%のために審判員は勉強するのです」。
 下記の場面は、わたしも遭遇いたしました。果たして「5%」の裁定を行ったのでしょうか。多いに興味深い5%です。論議いたしましょう。



鰻田社会科雄様のケース 投稿者:野球命 投稿日:5月17日(月)

 ホームベースにタッチにいった時には捕球していたのでしょうか?そうであれば「タイミングがセーフ」ということでは無いと思いますが、状況が今ひとつ飲み込めません。文面からだけ想像すると、捕球した投手が、投げ手でベースタッチをしてその後ランナーが来たのでフォースアウトだと思います。捕球していなければ、オブストラクションでしょう。



野球命様 投稿者:鰻田社会科雄 投稿日:5月18日(火)00時37分53秒

すみません。状況説明不足でした。
 満塁でスクイズの打球を捕球した投手が、ヘッドスライディングしながら投げ手でベースタッチをした。その時にはまだランナーは(タイミングはきわどいながら)塁を踏んでいなかった。そこまでは正しいのです。
 ところが、ランナーは「このままだと投手の手を踏んづけてしまうかも知れない」と判断し、ベース直前でスピードをゆるめてしまっていたのです。もしスピードをゆるめず走り抜けていれば、セーフになったであろう、とここでは仮定で話をさせて下さい。
 ルール上フォースアウトでしょうけれど、では「踏んづけたってかまわないから走り抜けてりゃよかったのだ!」とは少年野球で指導できません。現実にそういうこともあり得るような、危険なプレイだったように思えます。
さて、この場合、ルール上走塁妨害の判定が下せるでしょうか。



少年野球で 投稿者:Toshi 投稿日:5月18日(火)11時14分52秒

 安全を意識した指導をなさっておれられるとの事、感謝いたします。
 ボールを持った野手(投手)が守備行為をしているのですから妨害とは言えないでしょう。野球命様もおっしゃるボールを持たずベースを隠しているのであれば、走塁妨害(オブストラクション)になると思いますが、このようなケースでは妨害行為とはならないと思います。
 一方、攻撃側を中心に考えた場合、守備側の安全にも配慮するのであれば、野手の手を避けて、ベースの角を掠めるような容での本塁触塁を指導しては如何でしょうか。
 このようなことが在り得ないとは言えませんが、野手が素手でベースにタッグするのと同時位かチョット遅れて走者の足がその手にブツカッタ場合は、双方に非があるとは言えないでしょうから成り行きによる判定となるでしょう。
 また、明らかに且つ確実に野手がベースにタッグしているところに走者がその手を蹴るような形になった場合は、全く逆に守備妨害のケースも生まれるかも知れません。
 ご承知の通り、野球は格闘技ではありませんので、避けられる怪我は回避したいものです。本人も、相手も、周りの人も、皆嫌な思いをすることになりますので・・・



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