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◆ 暑い暑い・審判員のメールから思う ◆

首都圏サタデーリーグ会長   臼井 淳一  



「ボーク」とわたしが宣告したら。ベンチからもほぼ同時に「ボーク!」。わたしより先にボークの声が出ていたかも分かりません(サタデー・オープンの試合ではありません)。

 そもそも審判員はなんのためにいるのでしょうか。
 100人だれがみても「アウト」「セーフ」なら選手の皆さんも黙って納得して次のプレーに入ります。ところが100人のうち50人が「いまのプレーはどっちかな?」と思う時にこそ審判員の「存在価値」があるのです。

 それを選手が先に「判定」を下すことは審判員を「無視」していることです。もう少しいわせていただけるならば、審判員に対して「判定するな」ということです。

 「勝ちだけを追求」するチームの試合に往々にみられます。自チームの「有利な判定」は歓迎。「不利な判定」にはベンチではブツブツ。大勢で審判員に「抗議」をする。
 この時ほど審判員は「孤独」を感じ、不愉快な気持ちになることはありません。2度とこのチームの審判をやりたくないと思います。

 野球の一番の目的は勝つことです。問題はその勝つ「過程」が大切なのです。よく「負けても次の試合につながるプレー」といいますが、それは勝ち試合でも同じことがいえます。
 勝っても負けても「審判員」に不愉快な思いをさせるチームには進歩はないと「断言」できます。
 
「野球経験者集合チーム」には特に「勝利一辺倒」の傾向がときおりみられます。けれども本当に強くなってきたチームは「相手を思いやる気持ち」を大切にします。おのずから審判員にもその「気持ち」で接してくれます。
 
 サタデー・オープンとも「本当に強いチーム」に成長して下さい。わたしは当リーグの30チームには素晴らしい「資質」があるとみております。また、そういうチーム・リーグを作り上げるのが「サタデーリーグ協力審判団」の役割だと思っております。
 そんなことを感じました暑い暑い夏でした。

(2002年9月1日)



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